私が深草イタリア化計画と勝手に呼んでいるものがあります。
京都盆地を囲む平野に開けた南、東、西の丘陵地域はかつては海の底で大阪地層群と呼ばれ、地中に粘土層が埋まってます。そして、京都には、この粘土層が意味あるものらしいのです。
京都で早咲きの桜の声が聞こえてくると、次に聞こえてくるのは、朝堀のタケノコの話題です。音に聞こえる西山のタケノコの乙訓、京都府南部の山城、そしてうずらのある深草は、京都のタケノコの産地です。先ほどの粘土層が良質のタケノコを産する元となっているそうです。
筍、タケノコ。旬に竹冠と書いて、タケノコ。正に、竹の旬の時期がもう間もなくやってきます。
タケノコ。とにかく朝堀です。タケノコは地中に埋まってるから掘り出すのは、とても重労働。農家の高齢化と代替わりが美味しいタケノコ山の存続を困難にさせています。
さてここで深草イタリア化計画です。
深草をイタリアにしてしまえ!
わたしが勝手に名付けただけなんですが、タケノコだけでなく、守(もり)を出来なくなってくる竹林をレモンやオリーブの林に替えていく取り組みが始まっています。
深草でレモン。なんか、太陽がいっぱいのカリフォルニアがレモンの代名詞っていうのが日本ではつくられてしまってますが、レモンも晩柑の頃に普通に日本で育つのです。そんなレモンが地元深草でも育っています。レモンに加えて、なんとオリーブの栽培も実験段階に入ってます。
レモンにオリーブと言えば、地中海ですよね。
タケノコに加えてレモン。そのうちにオリーブが遠くない将来に、深草の特産になる日もやってきそうです。
うずらでも、少しだけこのレモン、メニューに入れています。今年の深草レモン、大口の注文があって完売してしまったのですが、うずらでは、レモンのパウンドケーキなんかにして、お出ししてます。爽やかな酸味の広がるパウンドケーキに、レモンティーの組み合わせ、至福ですよ。
懐かしいレモンスカッシュも味わえますよ。
あっ、すみません。でも今年の分はもう終了してしまったんです。
また来年にぜひ。
深草でイタリアを味わう――これが深草イタリア化計画っていう話でした。