カレーを仕込みながら更けていく秋の夜長です。
秋は快適にカレーの仕込みができる季節なのです。
夏の仕込みは営業時間につくっていないので、エアコンをつけません。
暑い上にコンロの火。手ぬぐいで鉢巻きをしながら汗が滴り落ちるのを阻止します。
冬はコンロの火だけでは、身体も温もりません。
ですから秋と春がカレーを快適に仕込めるのです。
まずはスープストック作り。
朝、仕入れてきた鶏がらをまずは処理。お尻の部分や肺胞、余分な脂身などを丁寧に処理。
美味しいさの素、チキンのスープストックのベースを作り始めます。
並行しながら、玉ねぎを炒めて行きます。火を強くすれば焦げてしまいますので頃合いの火力でゆっくりと丁寧に玉ねぎが飴色になる頃まで炒めます。
りんごに人参、缶トマト他の野菜はミキサーで滑らかにします。ぐつぐつと炊くこと5時間越え、美味しく炊き上がったスープを丁寧に濾してから、野菜を加えて再度スープストック完成に向けてくつくつと煮込みます。
玉ねぎが飴色になる頃、純カレー粉3種類を加えて更に炒めます。気が抜けません。焦げないように玉ねぎを竹べらで撹拌。玉ねぎも大量なので、力が入ります。
さて後は、ひたすら焦げないよう炒めるだけ。炒めること更に約2時間。
炊き上がったスープストックと併せて、更に更に2時間。
こうして仕込み1日目の夜は更けて行きます。更につぎの日、ゆっくりと加熱仕上げ。
手間ひまかけたカレー仕込みの1日目は終わり、日もまたいでしまいます。
美味しいカレーを仕込みました。みなさまのお越しをお待ちしております。