5月31日は、世界保健機関(WHO)が定める「世界禁煙デー」です。日本では5月31日から6月6日までを「禁煙週間」としています。
うずらの店内を全面禁煙にしたのが昨年の2月末。一年以上が経ちました。
昨日も新しく来られたお客さまが「タバコは吸えますか。」と聞かれましたが店内禁煙であることをお伝えしました。お客さまもすぐに受け入れられ、ゆっくりとカレーとコーヒーを楽しんでいかれました。
開店から10年以上喫煙可の喫茶店でしたから、店内全面禁煙への選択はとても大変でした。うちのような小さな店は店内を分割して喫煙室を分離することもできません。小さな店にとって受動喫煙対策は本当に死活問題になり得て、思うほど簡単な選択ではないのです。
しかし、いまは「美味しい空気のお店」にして自分自身も心安らかに気持ちよく仕事を出来るようになり、よかったと思っています。
小さなお子さんを連れて来ていただくお客さまもあります。大人と違い自分の意思で入る店を選択できません。とても申し訳ない気持ちになります。
そしてそんな風に思うことがつのる中でお昼を手伝ってくれていたアルバイトの女性が妊娠されたことがわかりました。結論を出して、店内全面禁煙化を決めました。
吸っていない人までもが健康被害にさられるのですから、受動喫煙対策による飲食店での店内全面禁煙の流れは本来なら必至でした。しかし喫煙者が所属議員の5割を超える政党が政権政党にあることによって、受動喫煙対策は結局骨抜きにされてしまいました。
確かに長年喫煙可で営業をしてきたお店にとっても店内禁煙はとてもハードルの高いものですから、全面禁煙化が流れたことで安堵する面もあったかもしれません。
しかし、もうすでにタバコの害は明明白白なのだから、受動喫煙対策を理由をつけて放置してはだめだったのです。
かつて電車の中や観光バスの中でもタバコを吸えるのが当たり前だった時代がありました。それほど前のことではありません。最初はほんの少数の人たちが声を上げ始めただけですがやがて、その声が常識になりました。
結果として、他人に害を強要することは駄目ということは私達が長い時間をかけて選んだことです。それは道理だからだと思います。
「美味しい空気のお店」で誰もが美味しくいただくということもやはり道理なのです。
「美味しい空気のお店」で美味しいコーヒーのカレーを楽しんでください。
皆さまのお越しをお待ちしています。