2月9日は初午でした。初弘法とか初天神っていうのは年の始めの一月のその日をいうのですが、初午の場合は2月の最初の午の日を言います。「稲荷大神がお鎮まりになった」日が初午。1300年前の西暦711年、奈良時代のこと。
奈良時代だからその日は旧暦で記録されているから本当はもうひと月ほどあとのことになります。だから初午を旧暦で祝うところも全国にはあるといいます。
旧暦のその日を新暦のその日で祝うのは日を固定するのには便利ですが、季節感が少しずれる。伏見稲荷が創建されたという1300年も前の初午の日はもう少し暖かな、菜の花が咲く頃だったはずです。
そういえば高校生のころ不思議に思っていたことがあります。40年前は時代劇がまだまだ全盛なのですがドラマで忠臣蔵をみると雪が降るなか討ち入りに行くので江戸時代は寒かったんだと思ってました。12月の半ばにあんなにしんしんと雪が降るとは江戸時代はなんて寒かったんだろう思っていましたが、新暦だと一月の討ち入りだから雪が降っていても不思議はない。
春節も終わり、寒さのピークもそろそろ過ぎて、春ももうそこまで。そして、中国で猛威を振るう新型肺炎も春とともに早く収束に向かうことに願わずにはいられません。
春が暖かな風とともに希望をもたらしますように。