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値上げについて

値上げのお願いです。

なんとか頑張ってきましたが、今回来年1月より値上げをさせていただきたく思います。

かなりたくさんの原材料の価格が上がり、価格を維持するよう努力を重ねてきましたがもう限界になりました。 仕入れ価格の値上がりがこれまでにないかなりの大幅なものが多くあります。今回2割3割の上げ幅のものだけでなく、倍近くになるものもまであります。これまで経験したことのない全般にわたる値上がりはやはりコロナ禍が様々に影響していて、ボディーブローというよりアッパーカットという感じの衝撃です。

様々なものが値上げラッシュの中、追い打ちをかける値上げで心苦しいのですが今回の値上げ、どうぞご理解いただきますようお願い申しあげます。

年内はなんとか価格維持をして頑張ります 皆さまどうぞよろしくお願いします。

美味しいカレーを仕込む

10月、値上がりの月です。 夏の頃から、買い出しに行くと、食材の値上がりを実感します。食用油の値上げ感なんかは半端ない感じです。小麦粉の値段も上がり、市販のパンも値上げへという記事。

「コメ離れ」にコロナ禍が追い打ち…「ひとめぼれ」など価格下落が止まらず 読売新聞2021/9/28付け記事より

https://www.yomiuri.co.jp/economy/20210925-OYT1T50068/

https://news.yahoo.co.jp/articles/1865a1db878bcfe2ea7f6484192d8a38892ce527
2021/9/29 日テレNEWSより引用

まだ仕入れている地元のパン屋さんからは値上げのお知らせはないから、簡単に値上げをできない小さな店の苦しい事情を共有します。

そんな値上げの話しの中で米の価格下落の記事。大幅な下落。60キロが1万円を切り、下落幅も数千円。営農の継続の危機。値上がりの季節、市場のコメ価格は下がるから嬉しいなんて訳にはとてもいかない。 店を始めてから値上がりではなく、仕入れの値段が上がらない、むしろ若干下がったのがお米。

お米と共に変わらないのが野菜。季節や天候による価格変動はもちろんあるが、キャベツやレタス、大根なんかの値段は変わらないなぁというのが実感。

今年の夏は天候が不純すぎて、農家さんにはそのことも苦労が幾十にも重なって、その上にコメの価格の大幅な下落。 今年のコメ価格の大幅下落は、コロナ禍でコメの消費が落ちていることによるものというかが、年々コメの消費は落ちているからコメの価格低迷は、もう市場に任せておいてよいものなどではない。

来週から少しの間だん弥さんの野菜の直売はお休みするのですが、秋の稲刈りの季節に入ったからなんですが、ニュースや特番では新米が美味しい季節になりましたなんていうのをやっているのを見たり聴いたりすると複雑な気持ちになります。

安定した営農につながるように農政が転換してほしい。安心に暮らしていくのに、市場原理だけに任せればわたしたちの暮らしが破壊に向かうのは避けられない。 これからも美味しいお米を食べられるように、ほんのささやかでもおコメの消費が増えることを願い、わたしは日々カレーをより多くのみなさんに食べてもらえるよう美味しいカレーを仕込むのです。

カレーは自由だ!

カレーは自由だ。そしてとてもステキ‼︎

夏はやっぱりカレーたまらなく食べたくなる。夏の食べ物と言えばカレーをあげるのに異論のある人ないでしょう。

近所のコンビニへ行くと「大阪スパイスカレー」を特集した雑誌が目に飛び込んでくる。カレー皿にカニの甲羅かのっかってる青い皿の一枚が表紙。 カレーの具材にカニの甲羅? 限界突破の大阪スパイスカレーの表題通りに、巷でカレーはどえらい進化をし続けています。

カレーを描いてと言われたら、🍛このアイコンのようにオーソドックスにカレー皿にご飯にカレーソースがかかっている絵を描くのが多数なのではないでしょうか。しかし、大阪から始まったスパイスカレーの波は全国に広がっていて、もう完全にそんなカレー像は更新しないといけない、今になっているのです。

先日、いろいろとお世話になっているケータリングレストランの方と近頃のラーメンの進化で盛り上がりました。 「これまでの概念から言えば、あれは自分たちの知ってるラーメンではない!」  事務所のお近くのラーメン屋さんの新作ラーメンにとても衝撃を受けた感動話し。ラーメンの世界でもその進化発展は目覚ましくて、とんでもない凄い事になっているようです。

カレーもラーメンも共に好きな食べ物の上位に上がる日本の国民食の代表。先ほどのアイコンのように🍜🍛がすぐに出てくると思うけれど、もうそんなものでは表せない変化、進化がこの国民食にやってきているのです。 そしてその変化、進化を受けて、食べる側もどんどん受け入れて、ますます進化止まらない状態が今の現況のようです。

うちの店はそんな進化にまだまだついて行けてませんが、かろうじて後ろの方をついていっているのではないかと思っているのですが、「九条ねぎのチキンキーマとチキンカレーの合いがけ」を食べてくださったカレーフリークのお客さまが、「カレーライスに葱はもう定番だね」とおしゃっていました。

さてこの国民食であるカレーとラーメンの進化について、私は日本社会の変容と大きく関わっているのではないかと思います。 カレーとはこういう物だ、ラーメンはこういう物だというものはもう今は過去のもので、いまや作り手と受け手が自由にそして多様に相互作用して進化しているのは、例えば「男はこういうもんだ」、「女とはこういうもんだ」、「恋愛とか結婚とはこういうもんだ」そして、「日本人とはこうゆうもんだ」とゆう古い理解がどんどん壊れて新しい世代を中心に多様な新しい理解と合意が受け入れらていること決して無関係ではないと思うのです。

スパイスカレーの全国への波及は日本社会が変わっていく兆しであるそう思っています。

カレーは自由だ!そしてカレーは素敵た!

そんな思いで私は今週もカレーを仕込んでいます。

夏至カレー

もうすぐ夏至。今年の夏至は6月21日、月曜日。

「太陽に感謝し、カレーをおいしくいただき、今年の前半を労うとともに後半の健康を願う そんな日本の季節行事」が夏至カレーのコンセプト。そんな夏至カレーのイベントに参加して、4年目。今年もうずらは、夏至カレーやります! #夏至カレーでInstagramやTwitterで検索するとザクザクと出てきます。年中行事までにはまだまだ遠いけれど、カレー好きの間では全国でじわじわと盛り上がるイベントです。

以前の仕事で、中華料理屋さんを回っているころ、この季節は冷麺のはじまる頃でした。何軒かの大将が冷麺のよく出る日は、カーッと太陽が輝く暑い日より湿気の多い雨が降る暑い日なんだと言ってたなあと思いだします。身体がシャッキリ感を求めてお酢の効いた冷麺を求めるんですね。 カレーも同じで、ランチタイム、カレーばかりが出る日は意外に曇りがちむしろしとしと雨の降る梅雨の日が多いのです。

そんな意味で夏至にカレーを食べるのはとても理にかなっているんかもしれません。 今年の夏至カレーは、2days。フラゲ(前乗り)の19日(土)と夏至当日の21日(日)の二日間。時間はランチタイムの11時から14時。

さてそんなこんなで、今年の喫茶うずらの夏至カレーラインナップは、4種プラス1。

①夏至カレーの時期だけお出しする  ナスの煮浸しチキンキーマカレー  路地物が出だした伏見産ナスを素揚げして煮浸しにしたのをチキンキーマカレーにのせました。

②蒸し暑さにはガッツリ系   チューリップフライカレー  手羽先をチューリップ型のフライにして、揚げたてをのせました。

③蒸し暑さにはさっぱり系  ナスカ(茄子科)カレー   なす、トマト、ピーマンの三種の茄子科の野菜をたっぷりトッピング。野菜好きのカレー。

④そして鶏づくしのガッツリ系  鶏つくねをのせたチキン合いがけカレー  人気の定番、チキン合いがけカレーに手作りつくねをのせました。ガッツリな鶏づくしカレー。 そ

してプラス1はフラィング夏至の土曜日限定、美山産鹿肉のカレーパン。限定20個。 夏至カレーは、美味しい、楽しい、嬉しいのイベント。夏至の日には、みなさんもおウチで、お店で、カレー味のものをぜひ食してくださいね。

限界に近づくコロナ禍の営業

 今年の子どもの日は一日雨でした。

 地元の深草では、藤森祭りの日。端午の節句発祥の地と言われるように、古くからの長い長い歴史ある祭りです。 今年は祭りは開催されましたが、神輿巡行は人力による神輿巡行ではなく、トラックに神輿を乗せての巡行。昨年の祭りに中止に続き、密集状態が避けられない人力の神輿巡行は2年続いての中止になりました。力強く華のある辻廻しにはたくさんの地元の人たちが見物に集まる地元の一大イベントですが、今年も見られませんでした。もう一年以上もコロナ禍、人がたくさんたくさん集まることは出来ません。

 さて今回の話しはワクチンです。 私はワクチンが打てるようになったらすぐ打つ予定でいました。しかし、ぜんぜん打てるような状況は回ってきません。ワクチン接種がどんどん進むイギリスやアメリカからは感染状況が好転している状況が報道がされるにつけ、どうして日本はワクチン接種率が世界でも最低レベルの状態なんだろう、5月連休の頃だと2回射ち終わったのは100人中1人にも満たない。

 それなのに、本当にそれなのに5月7日の緊急事態宣言の延長の記者会見の際、菅首相は1日100万回を目標に7月中に高齢者の希望者全員の接種を目指すという。

 65歳以上の高齢者は3600万人。高齢者全員に2回打ち終えるとなると、7200万回になるから、1日100万回、休みなしで72日は掛かるから2ヶ月以上かかる。しかも6月からは65歳以下の人たちの接種も始めるという。いくら希望者とはいえ、7月中に打ち終えるには、相当な規模で打てる段取りが用意されていないと無理に違いない。絵に描いた餅。根拠なき達成目標けの計画。 二回目の緊急事態宣言の解除の際に、「二度と感染拡大を出さない。そのための体制をつくる」と言ってのち2ヶ月も経たず、三度目の宣言を再発令。しかも、この第4波の感染拡大はこれまでの感染拡大では考えられない広がりと規模。三度目の宣言は短期集中で感染拡大を抑えこむとしたが、またしても期間延長が早々に決まりました。

 あー、なんでこういつもいつも空証文なんだ。

 昨年の秋ごろのことでしたでしょうか? ワクチンを全国民に確保した! ワクチン接種も2021年の2月から始まる! こんなことが言われました。確かに2月から接種は始まっていますがその数はごくわずかです。

新型コロナワクチンの接種実績(厚労省サイト)https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_sesshujisseki.html

新型コロナワクチンについて(首相官邸HP)https://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/vaccine.html

 実際に全国民分のワクチンは確保出来ているようです。5月7日の新聞記事にもEUから日本へのワクチン出荷分は7000万回分、全出荷分の4割が日本向けだという。つまりあとは打つだけ。打って打って打ちまくれれば、菅首相の記者会見通りになるが、問題はそう簡単ではない。

 数は確保出来たが、確保したと宣伝したのに昨年秋から半年もあったのに打つ体制は万全ではなかった。日本に届いているワクチンはすでに2800万回分で、なのにいま打ってる分はおよそ400万回超。なんと使用済みはたった15%。あー、なのに目標は一日100万回。

毎日新聞 ワクチン接種完了、日本到着分の15%止まり ロイター通信「遅い」 https://mainichi.jp/articles/20210507/k00/00m/040/298000c

日本経済新聞 国・地域別の100人あたりの完了人数 https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/coronavirus-vaccine-status/#completedVaccinationPer100ByCountry

 大阪府と兵庫県では医療体制が崩壊して、非常宣言が出てる地域もそれに続く逼迫の状態。宣言が出ている地域で感染者の数も死者も連日最多を更新の記事に心が痛くなります。 その上にこんな状態なのにというか、この状態の中で七月後半からはオリンピック開催だなんて、全く信じられない。 そして、一回目の緊急事態宣言の時より事態は深刻なのは明らかなのに、二回目の特別定額給付金も持続化給付金話しは今回の宣言延長の中でも出てこない。

 ワクチンも回ってこない、経済的支援も回ってこない。これではもうどうにもならない。

 昨日もお店では65歳になったところのお客さんがワクチン接種券が届いた話しをしていました。「いつにいつに打てるということではなく、まずは接種券、打てる段まで保管しておけとは? その前に失くすで!」 ワクチン接種をめぐる状況は混沌としています。 必要なのは、先の見通し。先が見えればどうしたら良いか、対策も立てられる。今ないのは確かな計画に先の見通し。

 一年以上、コロナ禍で営業して来ましたが、先がはっきり見えないと限界が近づいています。

 ワクチンもコロナ支援もはっきりとした先の見通しを‼︎ 本当にお願いします‼︎

マイボトルご持参ください

マイボトルを持ってうずらにおいでください。

使い捨てからモノを大切にする生活へ。京都市のマイボトル推奨店に登録しました。

コロナ禍への対応の中で、うずらでもテイクアウトをやってますが、テイクアウトが増えればプラスチックゴミがより増えてしまうことに少しでもなんとかならないかと始めました。

タンブラーや水筒などを持って、コーヒーをテイクアウト。コーヒーに限らず店で取り扱いの飲料なら基本的に対応可能です。 マイボトルでテイクアウトしてくだされば価格は50円引き、そして量は1.5倍で提供します。 例えばお昼休み、ランチタイムにマイボトル預けてください。お帰りの時間には、午後からコーヒーブレイクにたっぷり大容量のハンドドリップコーヒーが楽しめます。

まだまだテイクアウトコーヒーにマイボトルをご持参いただく方はほんの一部。

マイボトルなら大容量で価格もお得❗️

ぜひうずらでマイボトル生活、始めてください。

ヨシの箸から祖母の思い出

縁があって、宇治川のヨシを材料に使ったバイオプラスチックの箸🥢をランチ用の箸に導入しました。

宇治川にあるヨシ原では三月の中頃に春を告げるヨシ焼きが行われています。その宇治川のヨシ原はツバメの一大ねぐらにもなっているそうで、伝統建築の材料や祭りの炬火(松明)の材料になっている貴重なそのヨシ原を守る市民のさまざまな取り組みが行われていて、この宇治川ヨシの箸もそんな動きのなかから生まれてきたそうです。

そんなヨシのことで想い出すのは、私の祖母のことです。生きていれば100歳を越えた頃でしょうか。私が子どものころです、祖母は近くの川(庄内川)からヨシを積んできて、夏前には家の裏でヨシズを編んでいました。その頃はリヤカーでひとり刈り取り、積みに行っていたと思います。

40年くらい前ですが園芸農家だった祖母はリヤカーや一輪車で畑と家を行き来していたなぁと記憶がよみがえってきました。 そんな祖母、戸籍上は祖母ですが、実は血縁上は、叔母さん。父の姉なのですが、生まれたときから家にいるので、ずっと祖母と思っていました。「おばあちゃん」と呼んでましたし、近くに住んでいた血縁上の祖母は「おおきいおばあちゃん」と呼んでいたように思います。 「おばあちゃんはアンタらがかわいいんだわ、子どもがいないから……」とよく言われました。小さな頃はそんなことには疑問も持たずにいましたが高校ぐらいになると、血縁上は叔母さんなんだということがわかりました。

三月は大空襲の月。太平洋戦争の末期、1945年の三月は日本の大都市が大空襲に襲われた月。継戦能力を絶つために行われていた工場地帯への空襲から都市の人口密集地への空襲へと変わっていったのが1945年の三月半ば。当時名古屋の中心部に嫁いでいた祖母は三月の名古屋大空襲で焼け出されて、実家に戻ってきたのです。

おざわゆきさんの漫画「あとかたの街」はその名古屋大空襲を描いた漫画ですが、その凄まじい空襲からどんなふうに祖母夫婦は生き延びて、実家に戻ってきたのか、祖母からそんな話しは聞いたことはありません。


記憶では夏の晩の蚊帳の中の風景なのですが、祖母が孫としてのわたしに語りかけていた時には、そんな風に生きてきたことを話してくれたことはありませんでした。 アジアへの侵略の果てに英米蘭との戦争から国家破滅寸前の焦土へといたる太平洋戦争の跡は私の子どもの頃、見つけようと思えばそこかしこにありました。

宇治川産のヨシの箸🥢を持つと、いまもモンペ姿に日本手ぬぐいをかぶって一輪車を押す祖母の姿が甦ってくるのです。

2021年の初午は立春、2月3日

 今年の初午は2月3日。今年は立春の日が初午。

  立春が2月3日になるのは124年ぶりらしい。 初午は稲荷大社創建の日。初午稲荷の日というように、稲荷寿司を食べるのと合わせて、京都ではこの日に畑菜の辛子和えを食べる風習があります。まさにちょうど旬の美味しい時期に当たるのでぴったりな畑菜なのですが、なぜ畑菜の辛子和えを食べるようになったのでしょうか?

  稲荷と言えば秦氏にゆかりの神社。そう、秦家の菜=畑菜というのが一つの説なんだそうですが、秦と畑をかけてるというのはありそうなことです。初午のウィキペディアの項には奈良では旗飴というものを初午の時に子供に配る風習が記載されていますが、これなども実は旗飴=秦氏の飴なんではないでしょうか。

 もともと初午は旧暦で祝われていたので、新暦の2月の初午に祝うようになる前の初午は3月に入ってから、菜の花の盛りの頃。花が咲く前に食するからまさに3月は旬の真っ盛り。畑菜は灯明用の菜の花を食用に改良したもの。こうして、畑の菜っぱ、秦家の菜、畑菜を食することになった。

 今年の稲荷の初午大祭はどんな感じになるんでしょうか。前日の節分会は豆まき行事の中止がお知らせされていますが、初午大祭に関しては特に知らせはありません。しかし、緊急事態宣言以降、昼間も店を閉めているお店がたくさんあると聞きます。そして更なる緊急事態宣言の延長が不可避の現況です。 昨年の今頃も初午のことブログで書いて、そこでもコロナにも触れてもう一年。夜の飲食店の時短営業要請でなんとかなるとは考えられません。再度の定額給付金や再度の持続化給付金なしでは続けられないと思います。

 今年は立春で初午。旧暦で言えば、立春は一年の始まりの時期。声を上げて、よい一年にしていかなければなりません。

喫茶うずらから見る晴れ渡る稲荷山
だん弥さんの畑菜
畑菜の辛子和え
畑菜のチキンキーマカレー

除夜の鐘を安心・安寧の音色に

 今年も残すところわずか。コロナ禍のとんでもなく大変な一年の暮れです。

 先週末に学生時代から店に通ってくれているお客さんが仕事納めの後に店に寄ってくれました。 そのお客さんはお坊さんで年末年始は実家のお寺の副住職の役割をしに帰るのですが、除夜の鐘の話しなどに話しが及びました。 除夜の鐘を町の人たちがお寺につきに来て、例年ならカップのそばをふるまうのですが今年はしない。梵鐘も屋根上にあるので階段が密にならないように気をつけてやらないとなど、コロナ禍下らしい話しになりました。そして実家のお寺ではまだそんな話しはないが、「除夜の鐘がうるさい💢」と苦情のでるところもあるこの頃はどんなもんなんでしょうか?と戸惑いを発しました。確かに今朝の新聞の一面コラムにも除夜の鐘の騒音トラブルを触れてました。

 世知辛い世の中と言ってしまえば、確かに世知辛いのですが、事はそれですまないのではないかと我が町内での出来事を思いながら色々考えました。

 ここ数年、町内の自治会の連合会の役員の仕事をしているのですが、夏祭りなどの行事が町内会の高齢化で継続が難しいということで今年度の初めから組織の改革議論を始めました。議論の前提に自治の現状などをアンケートをしてみるとなるほど高齢化が進行して町内会自体の存続も危ぶまれるところもあって、行事を中心に組織が出来上がっている町内会活動はなるほど重荷になってることはわかります。

 子供の頃、大晦日と言えば、家族みんなでレコード大賞見て、紅白見て、ゆく歳くる年の除夜の鐘を聞く、そんな風景が思い出されます。三世代が同居して、家族団欒の大晦日で新年を迎える。言うならばサザエ一家を思ってみてください。 それも今は昔。ここ40年で三世代が同居するなんてのはどんどん少なくなり核家族世帯も通り越して単身者世帯がますます増える一方というのが現状のよう。

 こんな社会の変容が除夜の鐘が安心・安寧の音色ではなく騒音に聞こえる事情にあるのではないか。また町内会活動の高齢化による停滞も同じ理由なんだと思えます。

 三世代同居家族をモデルに町内会活動の基本が出来上がっているのが停滞の原因だと思い至りました。 そして、これは町内会活動に限らず、日本社会全般の問題だと言えませんでしょうか。

 個人が大切にされる社会、ひとりひとりの個人を基礎単位に社会を編み直すこと。除夜の鐘を安寧に聞き年を越せるには、そんな風に変えていくことが大切なのではないか、コロナ禍の年の瀬に強く思います。

紅葉&黄葉の名所 西浦南公園

落葉も次々と、紅葉&黄葉もそろそろ最盛の時期。
密にならない我が街・西浦の紅葉の名所です。西浦南公園。
ハイウェイバスに乗って東京に行かれたことがある方はここにある名神高速深草バスストップからバスに乗られたこともあるのではないかと思います。


公園愛護協力会のボランティアの方たちが清掃を日々されているのでとても綺麗で気持ちいい公園です。

西浦町は周囲4キロの四角い街。その西浦町の南端に名神高速道路の土盛りをした高架沿いに南公園は細長く続いています。
京阪藤森駅から降りて西の方へ歩いて師団街道を越えるところから公園が始まります。


最初は50年以上がたち大きくなった木々の林。常陽樹の中に落葉樹が色づいています。続いて歩いて行くと道路沿いに銀杏の並木。ボランティアの方々が手をかけた花壇には花が咲き、もう終わってしまいましたが少し前の季節ならばいつも藤袴が咲いてます。名神高速道路の法面を活用して深草森の会の森づくりプロジェクトもあります。


本当に素晴らしい身近な紅葉スポットなのです。コロナ禍の今は、日常の紅葉スポットで紅葉を楽しむのがおすすめ。我が街のおすすめ、西浦南公園を藤森界隈にお立ちよりの際はぜひ歩いて見てください。

もちろん散策の後はうずらでホット一息。美味しいコーヒー☕️とカレー🍛をご用意しております。